メリットがある仕事

ツアーナースはアテンドナース、引率ナースのことで、社員旅行や修学旅行などのツアー参加者の健康管理や、怪我への対応などの看護業務を行います。
ツアーナースは通常の医療機関での看護師として働いている人が、休日にアルバイトとして行う場合が多くあります。このツアーナースの仕事にはメリットが4つあります。

1つ目は様々な所へ旅行できることです。
看護という仕事を優先することは当然ですが、ツアーでは国内や海外など様々な観光地や名所旧跡を巡り、その土地のグルメを楽しむことも可能です。旅行好きな看護師にはピッタリの仕事といえるのではないでしょうか。

2つ目はコミュニケーション能力や観察力が身に付くことです。
ツアー参加者は常に初対面の人達です。また、その人たちの年齢や性格、体調などは様々です。それらを把握し、ツアー中の健康維持を行う為には、優れた会話術と観察力が必要になります。これらは経験を積むほど磨かれるでしょう。また、海外に行く場合は現地の人との英語で会話するので英会話力を磨くことも可能です。

3つ目のメリットは自主性や判断力を磨けることです。
ツアーには医師の同行はないので、有事の際には看護師自身で判断し処置する必要があります。通常の医療機関での知識や技術が活かせることに加えて、誰にも頼れない場面で判断して行動する能力が磨かれます。

4つ目のメリットは責任感を養えることです。
ツアー中は自分が休憩する時間はあまりなく、常に業務を行っている状態といえるでしょう。ツアー参加者が1人でも不調に陥らない為に常に気を配り、気遣う責任感がなくては務まりません。

ツアーナースという仕事

ツアーナースとは、修学旅行や林間学校に行くときに付き添いで同行する看護師を指します。アテンドナースや引率ナースとも呼ばれている仕事で、病院に勤めている看護師とはちょっと違うのが特徴です。
国内だけでなく海外にも行く事ができるので、世界中を飛び回る仕事と言えるでしょう。
(詳しくは<看護師も旅を仕事にしませんか?>をご覧ください。)

あらゆるイベントで活躍できる仕事で、急病人が出たときには迅速に対応をします。旅行に行くときにも付き添いを行うため、夏休みシーズンなどは最も需要のある仕事です。求人の数も多く注目を集めている仕事と言えます。給与は日給制を採用しているところが多く、宿泊か日帰りで日給が変化するようです。

ツアーナースはあくまで同行をするという形であるため、旅費などのお金がかかるということはありません。宿泊有りのツアーに同行する際は事前に研修がある場合もあります。
実際のツアー中には、24時間何が起きても常に行動できるようにしておく必要があると言えるでしょう。投薬の管理やツアー参加者の持病の把握も必要で、カルテ作成もします。高齢者が多いツアーであれば、バイタルチェックも仕事内容に追加されます。
基本的な看護スキルは必須で、ベテラン看護師ほど需要が高いと言えるでしょう。

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